千葉県大網白里市の懺悔と供養のお寺-智弘院の紹介

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日蓮宗智弘院の紹介

九十九里浜の中央、大網白里市は、北は東金市、南は茂原市、西に八街市、千葉市、土気、あすみが丘、市原市に囲まれ、お寺は海の近くにあります。
当寺では常日頃、こころのお悩みや人生相談のほか、葬儀・法事のご相談、各種御祈祷・御祈願も承っておりますのでお気軽にご相談ください。

当寺は、懺悔(サンゲ)と供養を大切にするお寺です。人生には病気や仕事にお金、恋愛に親子関係など大なり小なり悩みや苦しみがあります。そこには必ず原因があります。悩み解消のお手伝いが出来るかもしれません。一人でお悩みの方、答えが出ず判断に迷っておられる方は、話をしてみませんか。

智弘院境内

本堂前の東屋に腰をかけ、お庭を眺めて季節の移ろいを楽しむことができます。自然を感じ、静かな環境に身を置いていると心が癒されます。近隣住民の方々のお散歩のお休みどころです。五月は藤が綺麗に咲きます。季節を感じることが少なくなった時代ですが、ここでは日本人の自然を感じ取る感性が呼び起こされます。

洋風庭園もあります。四季折々の草花を愛でる、心安らぐ庭園墓地です。

智弘院の縁起

昭和30年代に東京都杉並区で設立された比較的新しいお寺で、初代のお寺を開かれた日起上人は長い間御修行に励まれ、多くの方の悩みに答え信仰に導かれた人です。昭和61年に縁あって当地に移転し、以来、現在の私で五代目の住職となります。

当寺の正式な名称は「向妙山 智弘院」(こうみょうざん ちこういん)と申します。向妙山とは妙法に向かうこと。意味は、本当の自分を知ること、自分を取り戻す場所ということです。智弘院とは妙法を弘めること。意味は、妙法蓮華経の教えを弘めるお寺ということです。
智弘院は信仰のお寺で、常に門を開いております。どなたでもお参りいただけますので、いつでもお待ちしております。     合掌

日蓮宗と日蓮聖人さま

日蓮宗は、お釈迦さまの説かれた最高の教えである法華経をよりどころにする宗派です。 この法華経を身をもって読まれ、布教をせられた日蓮大聖人を宗祖と仰いでおります。 本宗の教義は、法華経の魂をお題目にこめられた宗祖の教えに導かれて、私たちが信行に励み、この教えを弘めることによって、やがて世界の平和と人類の幸福、ひいては個人のしあわせにつながる事を確信できる教えであります。

釈尊の説かれたあまたの大乗経典の根底に流れているこころは、 衆生にはことごとく 仏性、すなわち仏さまの境地に向かっていく性質が宿っていて、誰もが、仏になる、あるいは覚ることができる可能性を秘めているということです。人間という存在も、信仰・国籍・性別・人種・肌の色などの違いを超えて、皆この仏性を宿しているのです。覚りへの長い努力は、まず自分の本来のあり方に目覚めることからはじまります。 この釈尊の大慈悲に眼を開かれた日蓮聖人は、私たちの仏性を目覚めさせるためにご一生を捧げたのです。そしてこの救いの道は、唯一、法華経の教えにあると確信され、お題目の教えを弘められました。

七面大明神さま

そのお姿は、右に施無畏の鍵を、左には如意珠の玉を持ち、日蓮宗総本山身延山久遠寺の裏鬼門にあたる七面山山頂に祀られています。 日蓮聖人が、身延山山頂から下山の道すがら、高座石と呼ばれる大きな石に座り信者の人々に説法をしていた時、一人の美しい婦人が熱心に聴聞していました。 その女性が日蓮聖人に促されて、その正体を現します。
「私は七面山に住む七面大明神です。身延山の裏鬼門をおさえて、 身延一帯を守っております。末法の時代に、法華経を修め広める方々を末代まで守護し、その苦しみを除き心の安らぎと満足を与えます。」と誓われ、竜となって七面山の方へ飛んでいきました。 身延に古くから伝わる身延鑑には、七面山の名の由来について、『此の山八方に門あり、鬼門を閉じて聞信戒定進捨懺に表示、 七面を開き、七難を払い、七福を授け給う七不思議の神の住ませ給うゆえに七面と名付け侍るとなり。』とあり、 また七面大明神のもとのお姿は『安芸の国厳島弁財天』と記されています。


鬼子母神さま(きしもじん)

智弘院の本堂には、鬼子母神様がお祀りされております。 法華経の信仰者を必ず護ると誓われた、鬼神界の総元締めの神様で、悪いものを寄せつけず追い払い、不安や患いを取り除いてくれる、力の強い守護神さまです。
当寺では、毎年五月五日に花まつり灌仏会・鬼子母神祭として、お釈迦さまの誕生を祝い、子供を守る鬼子母神さまに子育て、病気平癒、子授け、安産、小児の息災や福徳を求めての御祈願を行っております。

もともと鬼子母神はインドにて多くの子供(500人とも1000人とも)を持っておりましたが、巷に出ては人間の子供をさらい命を奪っていました。そこでお釈迦様がこの悪事を憂いて鬼子母神の愛子を隠されたところ、鬼子母神は嘆き悲しみお釈迦様の元に来て我が子のことを尋ねました。
お釈迦様が「世間の者達には一子或は三人五人しか子供がいない、にもかかわらずあなたは多くの子供を持っているのですから一人の子供がいなくなっても大したことではないでしょう」と告げられたところ、そこで初めて今までの過ちを悟り、お釈迦さまに帰依し、法華経の信仰者を守る事を誓い法華経の守護神となりました。 鬼女ではなく、守り神になった鬼子母神は、角がなくなり、鬼子母神を祀るお寺では、角(つの)のつかない鬼気の字を用いています。

また、法華経第二十六番目の陀羅尼品には、法華経の信仰者を悩ます者の罪と罰が説かれ、鬼子母神は、十羅刹女(じゅうらせつにょ)と共に信仰者の擁護と法華経の弘通を妨げる者を処罰することを誓っていることから、日蓮聖人は鬼子母神十羅刹女を法華経の守護神とされました。
当寺住職は、中山遠壽院荒行堂を成満しており、日頃より悩み相談の方に、御祈祷による解決への手助けも行っております。
千葉県市川市中山の遠壽院

細草稲荷さま

智弘院の境内には細草稲荷さまがお祀りされております。お稲荷様は農産業や商売繁盛など福徳開運の神様として、伏見稲荷をはじめとして全国各地にお祀りされる、私たちの生活に身近な神様です。
細草稲荷様は智弘院の建つ細草の土地(江戸時代お坊さんの学校があった)を護り、智弘院を護り、参詣する人を護るためにお祀りされました。 近隣の農家の方は取れたてのお野菜をお供えされ、商売の方もお参りをされていきます。
細草稲荷大明神祭 毎年二月に祭礼が執り行われ、感謝と共に御守護を祈ります。

細草檀林

智弘院は千葉県大網白里市細草にあります。この細草という地には、江戸時代に日蓮大聖人の教えを学ぶお坊さんの学校「檀林」がありました。八日市場の飯高檀林、多古町の中村檀林、大網白里市の小西檀林と、千葉にはその他数多くの檀林がありました。
細草檀林は寛永年間から明治初期までの260年余り続きますが、江戸幕府の直轄地であったため、大政奉還により明治政府によって全て没収、さらに廃仏毀釈という時代に翻弄され、檀家制度を持たなかったことから経済的支援も途絶え、廃檀廃寺となりました。 数百名の学徒が、広い敷地の中のいくつもの建物に寝食を共にし、経を読み教えを学び、研鑽を積んでいたことでしょう。

檀林とは「栴檀林」という意味で、法華経に「栴檀香風 悦可衆心」(せんだんこうふう えっかしゅうしん)という言葉があります。良き教えは、栴檀のような香しい風となって多くの人々の心を楽しませるという意味です。つまり、僧侶が修行と学問を積んで大成して、「栴檀」のように芳香を放つことを期待する事から、学校のことを「檀林」と呼んだのです。
今は無い檀林の地に建つ智弘院は、一所懸命に学んだ昔の先輩たちの心を引き継ぎ、栴檀林のようなお寺にしたいと思っています。

浄行菩薩さま

智弘院の境内には浄行菩薩さまがお祀りされております。
浄行菩薩とは法華経に出現する菩薩様で、水が垢や穢れを清めるがごとく、煩悩(苦しみのもと)の汚泥を洗い注いでくださる水徳をお持ちの菩薩様です。
古来、自身の悪いところ、病気、怪我などで痛む箇所を、浄行菩薩さまのご尊体を「南無妙法蓮華経」と一心に唱えながら磨くことにより、不思議と感応によって治してくださり、身体の病いも、心の病いも洗い清める計り知れない功徳を授けてくださる菩薩様です。

観音さま

智弘院の境内には観音様がお祀りされております。安産のご祈願や良く育って欲しいと子育てのご祈願、また水子供養などでお参りがあります。
観音様は「妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五」に説かれる菩薩様で、その慈悲は広大で、人々の悩み苦しみを観じて、相手に応じて「33」の姿に変身し救済するという菩薩様です。
あらゆる人を救い、人々のあらゆる願いを叶える事から、十一面観音や千手観音が有名なほど、古来から観音信仰や三十三霊場巡りなど、現世利益を授けてくださる菩薩様として、多くの人々の信仰を集めています。

法界萬霊供養塔

法界萬霊供養塔は、三界万霊とも十方法界萬霊とも四生六道法界萬霊とも言われ、迷いの中に生まれるありとあらゆる精霊を合祀して供養をするために建てられた塔です。我が家の先祖だけでなく、全ての精霊に供養することの大切さを教えるものであります。
この世に生きている私たちは、さまざまな生命と互いに助け合い生きており、生かされております。萬霊供養とは感謝であり、癒しや慰めでもあり、平和への祈りであり、自分自身の供養に他ならないのです。お寺にある萬霊供養塔に手を合わせることをお勧めいたします。

水難慰霊碑

智弘院には水難犠牲者の慰霊碑があります。九十九里浜には「成東海岸」「片貝海岸」「不動堂海岸」「白里海岸」など人気の海水浴場があります。毎年多くの人が訪れますが、楽しい反面に昔から多くの災害によって水で亡くなられた方々がおられ、今なお毎年事故が起きています。

九十九里浜・白里海岸水難犠牲者供養
当寺では毎年、海や水の事故で亡くなった方、地震、台風、津波などの水難犠牲者の慰霊のご供養と、海の安全の御祈願をしています。

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